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歯周病学講座

歯周病と口以外のカラダの病気との関係
ー歯周病と糖尿病の関係ーその8ー 2017.04.07

前回は糖尿病における「インスリン抵抗性」について述べましたが、その際、脂肪組織の細胞からアディポサイトカインと呼ばれる生理活性物質(TNF-α、IL−6、レプチン、アディポネクチンなど)が産生され、インスリン抵抗性の成立に関与していることが明 らかになってきました。一方、歯周病では歯周組織に生じた著しい炎症組織からTNFーα、IL−1などの多様なサイトカインが放出されています。そしてそれらのサイトカインの放出に重要な働きをするのが歯周病関連細菌だということも証明され始めています。

 

野口俊英

歯周病と口以外のカラダの病気との関係
ー歯周病と糖尿病の関係ーその7ー 2017.03.20

歯周病と糖尿病とが強い関連性を有していることをこれまでは主に臨床的な観点から見てきましたが、今回からは基礎的な研究によって明らかになった 両者の関連性を紹介させて頂きます。糖尿病の発症にはいろいろな原因がありますが、この度は2型糖尿病の患者さんに多くみられるインスリン抵抗性に注目して述べてみます。インスリン抵抗性とは、血中のインスリン濃度に必要なインスリン作用が得られない状態であり、肝臓、骨格筋、脂肪組織などの臓器でインスリンが存在するにも関わらず、その作用が十分に発揮されないこと、すなわち糖の処理能力が落ちているということです。次回からはこのインスリン抵抗性を介しての糖尿病と歯周病との関連性について述べてみます。

歯周病と口以外のカラダの病気との関係
ー歯周病と糖尿病の関係ーその6ー 2017.03.05

これまで2型糖尿病と歯周病との関係について述べてきましたが、1型糖尿病も歯周病と関連があるのでしょうか?1型糖尿病は全糖尿病患者の5%程度ですが、1型糖尿病では膵臓のランゲルスハンス島ベーター細胞が破壊 され、インスリン量が絶対的に不足しています。遺伝的因子やウイルス感染などが原因と考えられており、若年者に多くみられます。歯周病との関連性は2型糖尿病と同様に強く多くの報告が見られます。若年者では高齢者にみられるような生活習慣病の影響が少ないため、両者の関連性がよりクリアーに観察されると言われています。

 

野口俊英

歯周病と口以外のカラダの病気との関係
ー歯周病と糖尿病の関係ーその5ー 2017.02.18

前回は「血糖値スパイク」の紹介をしましたので、今回からは再度上述のタイトルで話を進めていきます。糖尿病になりますと多くの合併症を発症しやすくなります。大別しますと大血管症と細小血管症です。大血管症とし ては脳血管障害、虚血性心疾患、閉塞性動脈硬化症があります。また、、細小血管症としては網膜症、腎症、神経障害があり、これらは糖尿病性の3大合併症と呼ばれています。その他の合併症として歯周病、糖尿病足病変、皮膚病変があります。歯周病は糖尿病の第6番目の合併症と報告され、医科の分野でもその認識が広がりつつあります。

 

野口俊英

歯周病と口以外のカラダの病気との関係
ー歯周病と糖尿病の関係ーその4ー 2017.02.04

今回は一休みして2月3日のNHKBS1の「シリーズ医療革命、血糖値スパイクの脅威」について紹介をさせて頂きます。勿論、この番組を見られた方には申し訳ないと思います。

「血糖値スパイク」とい う言葉はまだなじみが無いかも知れませんが、内容は重要でこれを正しく認識していることは将来、歯周病対策にも役立つかも知れません。血糖値は通常、空腹時に測定することが多いのですが、食後2時間後ぐらいの測定を行うと急激に値が上昇(140以上)している場合があり、このことが動脈硬化、心筋梗塞、癌、アルツハイマー病などと関係があるとのことでした。空腹時血糖値が正常でも血糖値スパイクが生じるケースが多いそうです。歯周病との関連性もぜひ、調べてみたいものです。

 

野口俊英

歯周病と口以外のカラダの病気との関係
ー歯周病と糖尿病の関係ーその3ー 2017.01.21

糖尿病には1型と2型とがありますが、歯周病と類似性の高い2型糖尿病との関係についてまず述べます。2型糖尿病と歯周病は前回述べましたように共に生活習慣病と認定されています。つまり、両方の病気共に生活習慣の乱れ(過度の飲酒、喫煙、運動不足など)が病 気の発症や進行に大きな影響を与えることになります。このことを裏付けるように2型糖尿病患者では歯周病の発症率が非糖尿病患者に比較して2.6倍も高いことが報告されています。さらに、血糖コントロールの不良な2型糖尿病患者では、歯を支える歯槽骨の吸収が著しいことも報告されています。

 

野口俊英

歯周病と口以外のカラダの病気との関係
ー歯周病と糖尿病の関係ーその2ー 2016.12.17

以前から歯周病と糖尿病とは何らかの関連性があるのではないかと言われてきましたが、それを科学的エビデンスによって証明することはなかなか出来ませんでした。しかし、近年になって両者 の関係を基礎的研究、動物実験、疫学的および臨床的研究などにより追及する論文が多数報告されるようになってきています。そして、これらの研究の詳細な分析、(システマティックレビューまたはメタアナリシスなど)の結果、両者の関連性が客観的に評価されるようになってきました。それによりますと、歯周病と糖尿病とには多くの関連性があることが明らかになり、歯周病は糖尿病の合併症の1つであることが医科の分野でも認知されるようになってきています。

 

野口俊英

歯周病と口以外のカラダの病気との関係
ー歯周病と糖尿病の関係ーその1ー 2016.12.03

これまで何回も述べてきましたように歯周病は歯を支えている歯周組織(歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質)に生じる炎症が最大の局所的な原因ですが、その炎症に影響を与える多くのリスク因子が存在することが明らかにされつつあります。

その中でも口(口腔)以外の部分のカラダ(体)の病気が歯周病と関連性がある(periodontal medicine)のではないかという考え方が、近年になり急速に拡がり、それらの関連性を確認するための多くの研究がなされています。次回からはそれらのカラダの病気で特に注目されているいくつかの病気と歯周病との関連性について述べていきます。

 

野口俊英

スケーラーが届きにくい深い歯周ポケットに存在する
歯肉縁下バイオフィルムへの対応 2016.08.28

スケーラーが届きにくいような深い歯肉縁下バイオフィルムの完全な除去は、化学的方法や機械的方法でも不可能ということになります。それではどうすれば良いのでしょうか?その場合には以前にも述べたように歯周 ポケットそのものを歯周外科により存在しなくしてしまうことです。最も多く行われる基本的手術はフラップオペレーション(FOP)という方法ですが、近年ではこの手術法を改良したいろいろな方法(再生療法など)も行われています。これらの手術法については以前に述べていますので参考にして下さい。

 

 

野口俊英

機械的方法による歯肉縁下バイオフィルムコントロールの限界 2016.08.06

前回、述べましたように歯肉縁下バイオフィルムコントロールの主体はスケーラーを用いた機械的方法ということになります。しかし、この方法の前提としては、スケーラーが歯周ポケットの最も深い部分まで届くということです。このため、スケーラーにもい ろいろな改良がなされてきましたが、5ミリ以上を超える深い歯周ポケットやスケーラーの入りにくい部位(奥歯など)ではスケーラーをポケット再深部まで届かすことが困難でバイオフィルムが残ってしまうことがあります。その場合の対応につきましては次回に述べます。

 

野口俊英

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