レーザーは物質に充てると、熱エネルギーに変わります。その時に起こる蒸発熱を治療に利用します。
レーザーを照射した部分のみに作用するので、レーザーを照射している部分以外の組織に対して影響が少ないので、安全で痛みを感じにくい、優しい治療が可能です。
1. 麻酔を使わなくても、治療が可能な場合が多い。
患者さんへの治療中の痛みへの不安や身体の負担が少なくすみます。
2. 音に対する不快感がない
治療中の“キュイーン”という音が不快に感じられる方には、お勧めです。
3. 機種によっては、非接触で治療が可能です。
器具が患者さんに触れることなく治療が出来ますので、非常に衛生的です。
4. 殺菌・止血効果があります
治療中の出血を最小限に出来るので、治療の安全性が増します。
5. 術後の腫れ・疼痛が少ないです。
患者様の痛みへの負担が少ない治療が、治療後にも継承されていきます。
一口にレーザー治療といっても、歯科で用いるレーザー機器には波長などの違いにより、使用用途も全く異なってきます。代表的な種類として次のようなものがあります。
Nd:YAGレーザー(ネオジュームヤグレーザー)
ソキアメディカル社製「ネオキュア」
歯科用レーザーとして幅広い応用範囲と実績のあるレーザーです。
CO2レーザー
歯科・医科の広範囲な治療に使用されています。
組織への侵襲が少ないため、多様なレーザー治療を可能にしています。
アルゴンガスレーザー アキキュア3000
軟組織に応用可能なアルゴンレーザーの中で重合、漂白に使用します。
半導体レーザー ライトサージ3000
歯科用レーザーとして国内で初めて開発された半導体レーザーです。
止血効果に優れた効果を発揮します。
◇ デンテック社製 LD-15
1. 予防
エナメル質の耐酸性強化、初期の虫歯進行の抑制。耐酸性強化にはかなりの効果がみられます。
※使用するレーザーの種類:ND:YAG、CO2、アルゴンレーザー
診断
歯髄の診断:歯髄の生死を明らかにすることが出来ます。
※使用するレーザーの種類:半導体レーザー
“齲蝕の診断”
1.視診 2.触診 3.レントゲン 4.電気抵抗値 5.レーザー
3. 知覚過敏の治療
知覚過敏の治療には従来薬剤を使用しておりましたが、レーザーを使うことで、歯を変色させない、切削しない、歯髄を刺激しない、効果が早いといった利点があります。
4. レーザー麻酔
歯肉に対して表面麻酔に近い効果が得られます。
※使用するレーザーの種類:パルス型Nd:YAGレーザーなど
5. 根管治療
根管治療そのもの、およびその周辺の治療に使用します。
通常だと治療しにくい、歯の内部にある細い管内の汚物の蒸散や殺菌、消毒に使用します。
6. 歯周治療
歯周ポケット内の照射により、最近の減少、開始セメント質の除去、さらに歯肉切除などに使用します。
7. 色素沈着の除去
従来は局部麻酔を行いながら、薬物による治療を行っていましたが、レーザーによる無麻酔での治療も有効です。
※使用するレーザーの種類:アルゴンレーザー、CO2レーザー、Nd:YAGレーザーなど
8. 口内炎の治療
口内炎の消炎、鎮痛からの腫瘍の除去に使用します。鎮痛に関しては即効性があるため、薬剤との併用で、より効果的に治すことが可能です。
9. 漂白
漂白剤の化学反応を促進させるために使用します。かなり有効です。
※使用するレーザーの種類:アルゴンレーザー
10. 矯正
矯正のブラケットを紙面から撤去するときにレーザーを照射すると、接着剤の残留を少なくするとともに、撤去時の痛みを軽減します。
※使用するレーザーの種類:CO2レーザー
11. インプラントへの応用
レーザーの持つ殺菌、止血、麻酔機能を利用してインプラント埋入時、二次手術、インプラント周囲炎、歯肉の整形など幅広く利用します。
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