最新の歯周病治療(ぺリソルブ)と虫歯治療(カリソルブ)

ぺリソルブとはどのような治療か

ぺリソルブとは、歯石やプラークに作用する薬のことです。歯の表面にぺリソルブを塗布し、歯垢・歯石を柔らかくします。そして器具でそっとこすると歯垢・歯石を取り除くことができますので、極めて侵襲性の少ない治療が可能です。
歯周病治療では、重度の場合ですと外科的治療を行うこともありますので、そのような大きな治療を行いたくない患者様には特におすすめです。また、ぺリソルブは薬剤ですが細胞毒性や副作用のリスクはありませんので、アナフィラキシーショック発症のリスクをかなり軽減できます。インプラント周囲炎の方にもこの治療はおすすめです。
このぺリソルブによる治療は、最短1日で完了しますが、歯周病治療そのものは長期的に行われるものです。従来の治療と同様に、継続的なメインテナンスが必要になります。

ぺリソルブのメリット

最小限の治療で済む

ぺリソルブによって柔らかくなった部分だけを除去できるので、無駄に削る必要がない。

SRPやPMTCでのリスク軽減になる

歯周ポケット内の菌が殺菌されるので、感染リスクが減る。

スケーリング等による細菌の飛沫を防ぐ

スケーリングではどうしても口腔内に飛沫が飛び散り、ばい菌がお口の中に広がるリスクがありますが、ぺリソルブ治療であればその心配がありません。

ぺリソルブ治療のデメリット

コストがかかる

保険診療ではなく自費になるので、通常の治療よりも高額です。

ぺリソルブに関してよくある質問

ぺリソルブは安全ですか？

冒頭に記載した通り、副作用や細胞毒性がありません。
柔らかくなった歯垢・歯石は除去しやすくなっており、治療範囲も最小限の治療で済みます。

通院回数や治療費はどうなっていますか？

冒頭に記載した通り、副作用や細胞毒性がありません。
最短で1回で可能です。治療費用については医院へ直接お問い合わせいただければと思います。

痛くない虫歯治療、カリソルブとは

従来の虫歯治療では、虫歯になった部分を除去するためにタービンで歯を削る必要がありました。虫歯を取り残してはいけないので、どうしても健全な部分も削らければいけません。しかしカリソルブでは、ぺリソルブと同様に薬剤を塗布して必要な箇所のみを削り取ることができます。通常の虫歯治療のようにタービンで削らないので「キーン」という感覚がありません。歯科治療に対して強い恐怖症がある方でも安心して受けていただけます。
カリソルブは前述のぺリソルブと似ており、安全性において優れております。しかし保険適用ではありませんので、治療費についてはお問い合わせください。