糖尿病には1型と2型とがありますが、歯周病と類似性の高い2型糖尿病との関係についてまず述べます。2型糖尿病と歯周病は前回述べましたように共に生活習慣病と認定されています。つまり、両方の病気共に生活習慣の乱れ(過度の飲酒、喫煙、運動不足など)が病 気の発症や進行に大きな影響を与えることになります。このことを裏付けるように2型糖尿病患者では歯周病の発症率が非糖尿病患者に比較して2.6倍も高いことが報告されています。さらに、血糖コントロールの不良な2型糖尿病患者では、歯を支える歯槽骨の吸収が著しいことも報告されています。
野口俊英