これまで何回も述べてきましたように歯周病は歯を支えている歯周組織(歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質)に生じる炎症が最大の局所的な原因ですが、その炎症に影響を与える多くのリスク因子が存在することが明らかにされつつあります。
その中でも口(口腔)以外の部分のカラダ(体)の病気が歯周病と関連性がある(periodontal medicine)のではないかという考え方が、近年になり急速に拡がり、それらの関連性を確認するための多くの研究がなされています。次回からはそれらのカラダの病気で特に注目されているいくつかの病気と歯周病との関連性について述べていきます。
野口俊英