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歯肉縁上プラーク(染めだして見ることが出来る)と歯肉炎との強い関係

前回はデンタルプラーク(バイオフィルム)について述べましたが、その中でも歯を染色して見ることの出来る歯肉縁上プラークが歯肉炎に強く関連しています。この場所に存在するプラークは空気に触れることが多いので比較的、酸素を好む細菌がみられ、特殊な染色法(グラム染色)を行うと陽性(青色)に染まる菌が多数を占めます(代表的な菌としてはストレプトコッカスミュータンスなど)。

歯肉縁上プラークが歯肉炎の最大の原因であることは1960年代にハロルド・レーと言う人によって明らかにされました。ハロ ルドさんの行った方法では、歯磨きを徹底的に行って歯垢の付着が見られず歯茎も健康な人が歯磨きを中止すると2週間ほどで歯垢が歯の表面全体に広がり、同時に歯肉に炎症が見られるようになり、それがどんどんひどくなります。しかし、その後、歯磨きを再開すると歯垢の減少と共に歯茎も健康に戻るというものです。この結果は今では多くの人に受け入れられていますが、当時としては画期的なことでそれ以前は歯垢よりも歯石を歯肉炎の原因と考える人が多かったようです。

 

次回は歯肉縁上プラークを除去し、歯茎(歯肉)を健康にする方法について述べます。

 

 

 

野口俊英

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