フッカ物は古くからプラーク中の細菌が産生する酸を抑制することから、ウ蝕(虫歯)の抑制に用いられてきましたが、歯肉炎や歯周炎の抑制を期 待してフッカナトリウム、フッ化第一スズなどが歯磨剤に含まれるようになりました。多くの臨床試験が行われ、歯肉炎上プラークの抑制や歯肉出血の減少に効果があることが報告されています。
CPCは第4級アンモニウム塩系の抗菌剤であり、歯磨剤よりも洗口剤に多く用いられています。歯磨剤として用いる場合には他の成分と反応して不活性化されることを抑制するための工夫がなされています。歯肉縁上プラークや歯肉炎の抑制に効果があると報告されています。
野口俊英