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プラーク(歯垢)が主な原因である歯肉炎の他にも特殊な歯肉炎があります

これまでは歯周病の中でも初期の段階であり、デンタルプラーク(歯垢)が最大の原因である「プラーク性歯肉炎について述べてきました。しかし、歯肉炎には頻度は多くありませんが、その他の原因が関与するいくつかの歯肉炎がありますので紹介いたします。 今回述べるのは「全身因子関連歯肉炎 Gingivitis modified by systemic conditions 」という病気であり、以下の六つがあります。

1.思春期性歯肉炎 Puberty-associated gingivitis

思春期にみられる歯肉炎で、比較的少量のプラークの沈着でも明らかな歯茎(歯肉)の炎症がみられます。性ホルモンの上昇がその進展に影響を与えるとされており、男女ともに発現します。

2.月経周期関連歯肉炎 Menstunal cycle-associated gingivitis

女性にみられる歯肉炎で、月経時に進展するといわれています。

3.妊娠関連歯肉炎 Puregnancy-associated ginngivitis

妊娠期にみられる歯肉炎です。炎症が強く、歯肉の腫れと出血が顕著であり、エストロジェンなどの性ホルモンが関与しているとされています。

4.糖尿病関連歯肉炎 Diabetes-associated gingivitis

糖尿病の患者さんでは歯周病が進行しやすいことが多くの研究によって確認されています。

5.白血病関連歯肉炎 Leukemia-associated gingivitis

急性白血病の患者さんにみられる歯肉炎です。慢性ではまれです。歯肉の腫れが著しく、出血も顕著です。

6.その他の全身状態が関連する歯肉炎 Others

 

詳細につきましては日本歯周病学会編の「歯周病学用語集、第一版および第二版」、医歯薬出版社を参考にしてください。

 

野口俊英

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